1965 Miguel Barbera 's First Recital in Japan
digitalguitararchive/10-ギター日本.pdf/P.31
ミゲル・バルベラ来日決定に際して
編集部
『ミゲル・バルベラは最高にすぐれた演奏技術をそなえていると共に,ギターに秘められているものを完璧に把握理解しているギタリストだ。』と,セゴビアより讃辞を受けたスペインの若いギタリストミゲル・バルベラは昭和44年2 月1 日黒沢ギター音楽事務所の招きで来日し日本各地でリサイタルを開くことになった。
日程はいづれ発表になる。(裏表紙に決定分の日程発表)
1943年バレンシアに生れ, ギターをバレンシアの音楽学校で学ぶ。
卒業後スペイン各都市で演奏会を開く。
スペイン,ペルギー,フランスのラジオ, テレビ出演により広く一般音楽愛好家および大衆に知られるようになった。
1964年国際ギター・コンテスト第2 位。
1965年サンチエゴ国際賞コンテスト第1 位。
同年ベルギーの国際賞コンテスト第2位。
同年スペインのベニカシムの国際賞コンテストで第1位となっている。
来日のプログラムは次のA,B 2 種である。
A プログラム
I.
プレリュードとアルマンド・・・・・・・・・・・・サンス
シャコンヌ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J. S.バッハ
カンツオネッタ・・・・・・・・・・・・・・・・・メンデルスゾーン
ミヌエットとロンド・・・・・・・・・・・・・・・ソル
Ⅱ.
コンボステーラ組曲(全6 曲) ・・・・・・・・・・モンポー
主題と変奏及終曲・・・・・・・・・・・・・・・・ポンセ
B プログラム
I.
歌謡と変奏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレスコバルディ
ソナタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スカルラッティ
ミヌエット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タルレガ
アルアンブラの思い出・・・・・・・・・・・・・・タルレガ
前奏曲と練習曲各作品第1 番・・・・・・・・・・・ロボス
船唄とダンサポンボーサ・・・・・・・・・・・・タンスマン
Ⅱ.
入江のたより・・・・・・・・・・・・・・・・・アルベニス
サンブラ・グラナディナス・・・・・・・・・・・アルベニス
アストリアス・・・・・・・・・・・・・・・・・アルベニス
ベネズエーラ舞曲・・・・・・・・・・・・・・・ラウロ
パラガイ舞曲・・・・・・・・・・・・・・・・・A.バリオス
水車屋の踊り・・・・・・・・・・・・・・・・・ファリア
A プロは専門家向きの意慾的な組み方であり、Bプロは一般向きの小品を揃える組み方である。
使用ギターはホセ・ラミレスである。
若々しい溌剌とした演奏を期待しよう。
ミゲル・バルベラ演奏日程
黒澤ギター音楽事務所ではギター日本第10号(本誌31頁)に発表のごとくスペインの若きギタリストミゲル・バルペラを招き,次の如く各地でリサイタルを開くことになった。
2 月7 日・・・・・・・ヤマハホール( Bプロ)
2 月13 日・・・・・・虎ノ門ホールCB プロ)
2 月14 日・・・・・・名古屋中電ホール(B プロ)
2 月16 日・・・・・・東京文化会館(A プロ)
2 月22 日・・・・・・日立市民会館(A プロ)
2 月24 日・・・・・・松本市民会館(B プロ)
2 月25 日・・・・・・富山県立会館
2 月27 日・・・・・・大阪毎日国際サロン(A プロ)
3 月1 日・・・・・・所沢市民会館(A・B 混合プロ)
外に3 都市(未定)が追加の予定,クラウンレコード吹込
1965年 CONCOURS O.R.T.F 2位入賞写真
[*挿画出典元]:YouTube/Barón Guitarra/Miguel Barberá Plays J S Bach, Chacona
1964年 SANTIAGO de COMPOSTELA
[左]ミゲル・バルベラ、[右]アンドレス・セゴビア
[挿画]:Victor/ギター愛奏曲 スーパー・デラックス[SWX-10049]
指揮者:近衛秀麿氏の紹介文
指揮者:近衛秀麿氏の紹介文
1965年 パリ国際ギターコンクール[O.R.T.F]ファイナリスト演奏会
ミゲル・バルベラは2位入賞であった
1965年 Finalistes Concours International de GUITARE O.R.T.F[PARIS]
[左から]:Raul Maldonado[3位 1965],Miguel Barbera [2位 1965],Barbara Polasek[1位 1964],Turibio Santos[1位 1965]