1966 Allio Diaz's First Recital in Japan




アリリオ・ディアス(1923年11月12日 - 2016年7月5日)は、ベネズエラ出身のクラシックギタリスト、作曲家であり、南米で最も著名な作曲家兼ギタリストの一人。
ディアスは11人兄弟の8番目として、ベネズエラ西部カロラ近郊の小さな村、カセリオ・ラ・カンデラリアに生まれた。
幼少期から音楽に強い関心を示し、叔父が最初のギター教師だった。
16歳の時、より良い教育を求めてカロラへ家出をした。
その後、ベネズエラ・アンデスのトルヒージョへ移り、新聞社の植字工として働きながら、ラウデリーノ・メヒアスに師事しサックスとクラリネットを学んだ。
また、英語も学んだ後、1​​945年にカラカスへ行き、ホセ・アンヘル・ラマス高等音楽学校でラウル・ボルヘスに師事しギターを学んだ。

1950年、ベネズエラ政府は彼に奨学金を与え、11月マドリード音楽院でレジーノ・サインス・デ・ラ・マーサのもとでギターの勉強を続ける。
同年、彼はヨーロッパで初のギター演奏会を行った。1951年、彼はアンドレス・セゴビアに師事するため、イタリアのシエナにあるキジアーナ音楽院に留学した。
3年後、彼はセゴビアのアシスタント兼代役に昇進し、ヨーロッパの最も権威あるコンサートホールのいくつかで演奏するようになった。

1961年、スペインの作曲家ホアキン・ロドリゴがアリリオ・ディアスに捧げた作品『Invocación y Danza』が、フランスラジオ拡散テレビ局(ORTF)が授与する国際ギターコンクールで一等賞を受賞した。

シエナでは、ディアスはキジアーナ音楽院でアンドレス・セゴビアに師事し、研鑽を積みました。
数年後、ディアスはセゴビアの弟子となるだけでなく、キジアーナ音楽院で彼の助手兼代理も務めました。
[*参照] [フリー百科事典『ウィキペディア』/アリリオ・ディアスより]



1966年 アリリオ・ディアス 初来日

[*挿画]:digitalguitararchive/



アリリオ・ディアス

アリリオ・ディアス

巨匠セゴピアの後継者・ヴェネズェラが生んだ偉大なギタリスト
アリリオ・ディアスギター演奏会

11 月29 日< 火> 7 時
東京文化会館( A プロ)

ガスパールサンス・・・・・・・・四つのスペイン舞曲
     パバーナフォリアス
     マリツアパロス カナリオス
D ・スカルラッティ・・・・・・・・二つのソナタ
バッハ・・・・・・・・第三組曲
カステルヌオーヴォ・テデスコ・・・・・・・・ ソナタ(ボッケリー二讃歌)
アルベニス・・・・・・・・ レーエンダ 
     トルレ・ベルメジャ セビリア サンブラ・グラナディア


全国スケジュール

11月28 日  仙台(B プロ)
11月29 日  東京(A プロ)
12月2 日  広島(A プロ)
12月5 日  名古屋( B プロ)
12月8 日  大阪(A プロ)
12月9 日  東京( B プロ)

12月9 日< 金> 7 時
日比谷公会堂( B ブロ)

ムダラ・・・・・・・・・・・ロマネスカとファンタジア
ヴァイス・・・・・・・・・・・組曲二短調
ソル・・・・・・・・・・・二つの練習曲
ソル・・・・・・・・・・・モーツァルトの主題による変奏
トルロバ・・・・・・・・・・・ソナチネ
ヴィラ・ロボス・・・・・・・・・・・練習曲8 番とショロ1 番
ラウロ・・・・・・・・・・・四つのヴェネズェラのワルツ
バリオス・・・・・・・・・・・プレリュード・サンバとパラグアイ舞曲
デ・ラ・マーサ・・・・・・・・・・・ペテネラとサパティアード

[主催]毎日新聞社 [協賛]キングレコード [提供]梶本音楽事務所
[参照]:digitalguitararchive/03-ギター日本.pdf/P.27





1966年 鎌倉大仏前にて アリリオ・ディアス

アリリオ・ディアス


~<前略>~

  • [永田哲夫]   今日ディアスさんとのお約束でこれから鎌倉見物に参りましょう。間もなくシェナでお世話になった阿部保夫君が車で迎えに来ます。それに同行者は小船幸次郎氏,横尾幸弘氏と私です。

  • [アリリオ・ディアス]    今日は幸運な日です。
    (ここで鎌倉を案内し大仏前の中華料理店華正楼の3階に落付く)

  • [永田哲夫]   ディアスさん鎌倉の印象を話して下さい。

  • [アリリオ・ディアス]    今見て来た鎌倉のブダ(彼は大仏のことをこう言う)は全く素晴しい。 たくさんの寺は何にを意味するのか分らないが,東洋的(オリエンタル)で非常に神秘的である。 日本に来てオリエンタルの精神を学ぶことが出来た。 いづれ深く研究したい気持だ。歴史を調べることは大変重要なことだと思い,私は「ギターの歴史」を研究し,調査し,論文を書いている。 上梓迄にあと2 , 3 年かかる予定であり,オランダで出版することになっている。 日本の琴や三味線の音楽から,その伝統を生かしたギターの作品を生むと良いと思う。そこにギターの作品が 日本個有な良さを生み世界に紹介されたら素晴しい。私は音楽の世界で民族を軽視することは出来ません。

  • [永田哲夫]   全く良いお話をお聞き出来て嬉しい。
    ここに横尾さんの「さくらの主題による変奏曲」と私の琴を主題にした作品を持って来てあります。これを差上げますからどうぞお受取下さい。

  • [アリリオ・ディアス]    これは有難い。どうも有難とう。
  • ~<後略>~

[転記]:digitalguitararchive/04-ギター日本.pdf/P.6-P.10 アリリオ・ディアス対談より抜粋








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