May 11, 1953: Concert commemorating the 100th anniversary of Tarrega's birth
タルレガ生誕百年記念演奏会 [1953年5月11日]
[*挿画]:digitaruguitararchive/ギタルラ/1953-10-No.13.pdf[P.2]
[*写真説明] (敬称略)
[前列左より] :溝淵浩五郎・ヴレンチャーナ大使・亀山寿天子・大使夫人・小船照子・ムニョス外語大教授・永田哲夫
[後列左より] :清水三代・大澤 絆・奥田紘正・小原安正・斎藤太計雄・小船幸次郎・京本輔矩・横尾幸弘・人見徹
『近代ギター音楽の父と仰がれ、全世界ギタリストの精肺的支柱である、フランシスコ・タルレガが1952年、生誕してから丁度100年になった。
タルレガはギターのための寄与のみでなくスペインの国民音楽を歌い上げる、彼の根本的ヒューマニズム故に歴史上軍大な存在であり、彼が今も未来に於ても永遠に生きていることか我々は改めてタルレガに学び、そして日本のギター音楽を創造する上に―つの大きな力とするため、日本に於ては全国各所で、タルレガ生誕百年記念演奏会を催すことになった。
世界各国のタルレガ祭に加え先づ東京に於ては、5月11日6時よりYWCAホールで行われた。
当夜は定刻6時に、現代日本ギター連盟会長、日西文化協会理事の須磨弥吉郎氏の有意義なあいさつによって会が始められ、ついで現スペイン代理大使パレン・チヤーナ閣下、自ら段上に登り、タルレガの芸術を偲び此の歴史的会を祝うメッセージを読まれ小原安正氏によって通訳された。
ついで永田哲夫氏のタルレガ遺作エンデチャー・オレムスによって演奏が開始され、次々と東京在住のギタリストによってタルレガの作品400余を言われている中の10数曲と編曲作品数曲が演奏され、人間味あふれるタルレガ像を中心に会場一杯の感激深い会は、現代日本ギター連盟副会長、小船幸次郎氏のことばによって結ばれた。』
永田哲夫:エンデチャー・オレムス/タルレガ讃歌(作曲研究会作)
奥田紘正:マズルカ(夢)/アラビア風狂詩曲/グラナダ(アルベニス)
亀山寿天子:パバーナ/タンゴ/ゆりかご/カディス(アルベニス)
小原安正:前奏曲5曲(3,5,6,1,11)/二つのマズルカ/セビリア(アルベニス)
小船照子:アデリータ/ラ・グリマ/ロシタ/セレナーデ(マラッツ)
溝淵浩五郎:アルポラーダ/アルアンプラの想出/グラン・ホタ
[*転載]Robert Coldwel WEB Site/digitaruguitararchive/ギタルラ/1953-10-No.13.pdf[P.19]
