April 10th - May 10th, 1959 2nd Osaka International Festival 1959
1959年5月 ロビーで歓談するイゴール・ストラヴィンスキー(左側)と
アンドレス・セゴヴィア(右側)
[*挿画]:大阪音楽大学/第2回大阪国際フェスティバル1959
1959年4月10日~5月10日
1959年 第2回大阪国際フェスティバル
『4月10日~5月10日 第2回大阪国際フェスティバル(フェスティバルホール、産経会館ほか)
ウィーン国立歌劇団のモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》で開幕。
イゴール・ストラヴィンスキーが来日し、舞踊組曲《火の鳥》《ペトルーシュカ》など全曲自作の演奏会でNHK交響楽団を指揮した。
入場券は完売し、補助席まで出すほど注目を集めた公演であったという。
このほかアンドレス・セゴビアら計7か国からアーティストが来日。』
[*転載]:大阪音楽大学/第2回大阪国際フェスティバル1959
- 4月10日, 12日, 13日, 15日 ウィーン国立歌劇団
- 4月14日 関西交響楽団
- 4月18日, 27日 マリサ・レグーレス(ピアノ)
- 4月20日, 21日 アルマ・トリオ
- 4月22日, 25日 ヴァレリー・クリモフ(ヴァイオリン)
- 4月29 箏曲演奏会
- 5月1日 NHK交響楽団(指揮:イーゴル・ストラヴィンスキー[初来日])
- 5月3日, 5日 アンドレス・セゴビア(ギター)
- 5月6日, 7日, 9日, 10日 ジャニーヌ・シャラ・バレエ団演奏所要時間は約20 分。


アンドレス・セゴビア(ギター)
1959年5月3日、5日 フェスティバルホール
5月3日(リサイタル)
V. ガリレイ:リュートのための6つの小品
ソル:アンダンテとアレグレット/主題と変奏
J. S. バッハ:ガヴォット
A. スカルラッティ:2つの小品
ヴィラ=ロボス:前奏曲と練習曲
アルベニス:セヴィリア ほか
5月5日
関西交響楽団(指揮:朝比奈隆)
ヘンデル:組曲「水上の音楽」
カステルヌオーヴォ・テデスコ:ギターとオーケストラのための協奏曲 ほか
[*転記]:公益財団法人 朝日新聞文化財団/1959年のラインナップ/大阪国際フェスティバル
『私達はセゴビアの名を耳にしてから、長い間彼の演奏にあこがれていた。レコードではきいていながらいつかは眼の前できいてみたいと念願していたが、その願いが本年ようやく果されるわけ。夢の様なことだったが、もうすぐに日本に来る。
5月2日、ニューヨークから来日。6月5日頃まで約1力月滞在し、ロンドンに向って発つ予定。
その間、全国で10回の公演をする。大阪芸術祭で5月3日 A ブロと、5日にはテデスコとポンセのギター協奏曲をフヱステパルホールにおいて関響と共に行なう。
東京では5月6日、7日、21日となっており、A ・Bプロと二つのコンチヱルトが予定されている。その他の地方での公演は未決定である。
ギタリスト、いや音楽家にとっては、二度とこの様なチャンスはないであろうから、盛大なる歓迎をし、また彼の音楽を学び、みんなの力でセゴビアのあらゆる
催しを成功させたいものである。心からむかえることによって、また次のギタリストも日本に招くことも出来るし、ギター界の発展もみることが出来ると思う。
尚、セゴビアから送られたブログラムには次の様なものがある。』
[プログラムA]
1. リュートの為の六つの小品集・・・・・ガリレオ
2. スペイン調による変奏曲・・・・・ナルパエス
3. アンダンテとアレグレット・・・・・ソル
4. 主題と変奏・・・・・ソル
1. ガボット・・・・・パッハ
2. 二つの小品・・・・・スカルラッティ
3. ロマンスとカンツォネッタ・・・・・メンデルスゾーン
1. 六つの特性的小品集・・・・・トルロバ
2. 前奏曲と練習曲・・・・・ビラ・ロボス
3. セビーリア・・・・・アルベニス
[プログラムB]
1. ニつの小品・・・・・ドゥランド
2. 組曲・・・・・ビゼー
3. 序奏とアレグレット(グランソロ)・・・・・ソル
4. 練習曲イ長調・・・・・タルレガ
1. ガボット・・・・・A・スカルラッティ
2. 二つのソナタ・・・・・D・スカルラッティ
3. メヌエット・・・・・ラモウ
4. メロディとワルツ・・・・・グリーク
1. ソナチネ・・・・・トルロバ
2. 舞曲・・・・・グラナドス
3. 朱の塔・・・・・アルペニス
[協奏曲]
1. ギター協奏曲・・・・・テデスコ
2. ギター協奏曲・・・・・ポンセ
[*転記]:digitalguitararchive/1959-02-No.18.pdf/P.2

セゴビアの日程 | 5月 1日 東京羽田到着、7時30分(東京→大阪) 2日 記者会見(大阪) 3日 リサイタル(Aブロ)大阪フェスティバルホール 4日 オーケストラ合わせ 5日 コンチェルト(関響 指揮:朝比奈隆)フェスティバルホール 6日 (大阪→東京) 7日 記者会見(東京) 8日 リサイタル(A)産経ホール 19日 コンチェルト(日本フィル 指揮:渡辺暁雄)九段会館ホール 23日 リサイタル(B)文京公会堂 25日 (東京→福岡) 26日 リサイタル(A)福岡朝日会館 27日 (福岡→広島) リサイタル(A)広島朝日会館 28日 (広島→大阪) 29日 (大阪→名古屋) リサィタル(A)文化会館 30日 (名古屋→大阪) 31日 (大阪→京都) 6月 1日 リサィタル(B)京都弥栄会館 2日 (京都→ 神戸) 3日 リサィタル(B)神戸国際ホール 4日 (神戸→大阪→東京) 5日 帰国 現在、日本のギター界最大のトピックは、セゴビアの来日である。 このことは本誌前号で、日程、及びブログラム等でお知らせしたが、その後、多少の変更があったので、前号の訂正と共に、ここに改めて、発表することにした。 最初のブロでは、テデスコとポンセの協奏曲だったものが、テデスコとロドゥリゴのそれに変り、最後になって、テデスコのrギター協奏曲」及び小品数曲といぅことに変更された。 このように変る前に、「セゴビアの演奏曲目解説」欄の原稿を松本太郎氏にお願いしてあったので、ロドゥリゴについては、セゴビア公演とは直接関係のないものになってしまったが、大変参考になる記事なので、そのまま掲載させて頂くことにした。 なお、協奏曲と共に演奏される小品の曲目は、ガボット(バッハ)、メヌエット(ラモー)、グランソロ(ソル)の三曲が予定されている。 [*出典]:digitalguitararchive/ギタルラ/1959-04-No.19/P.27 |
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